【入試情報】外部試験利用制度の拡大で近大文系は難化か

近畿大学は、今年度入試より外部試験利用制度の適用学部を大きく拡大しました。


【外部試験利用制度の適用学部】

2018年度入試 : 国際学部

2019年度入試 : 文学科日本文学専攻を除く文系全学部


学部試験利用制度は、英語に関する各種資格・スコアを持っていると、それが英語の点数に換算されるというものです。たとえば英検2級(2150未満)を持っていれば、80点という点数に加算されます。そして、近大入試当日の英語の点数が79点以下であった場合には、80点をとったことに、81点以上であった場合はその点数をとったことになります。


つまり、英語に関する各種資格・スコアを持っている人は、入試を受ける前から一定以上の点数が保証されることになります。持っている人にとってはとても有利な制度です。


しかも、高得点科目重視方式でもこの制度を利用することができます。


高得点科目重視方式は、受験科目のうち最も高得点であった1科目の配点が倍になるというもの。たとえば当日英語70点/100点、国語50点/100点であれば、英語の点数が倍になり、英語140点/200点、国語50点/100点で合否判定が行われます。通常であれば120点/200点(60.0%)だったのが、高得点科目重視方式であれば190点/300点(63.3%)と3.3%パワーアップできるのです。


もし外部試験利用制度によって100点の点数を持っている人であれば、その時点ですでに300点満点中200点を獲得することができます。(すでに全配点の66.7%を英語だけで獲得!)国語が全くできなくても鉛筆を転がしていれば、受かってしまいそうです。


逆に、英語に関する資格・スコアを持っていない人は、不利な状況におかれます。持っている人と互角に戦うためには、少なくとも英語で80点をとる必要があるからです。


このような状況ですから、今年度の近大文系は難化することが予想されます。特に2科目で受験できる公募推薦入試は、3科目で受験する一般入試よりも英語の比重が高いため、より難化の傾向が出るのではないでしょうか。


今年度入試、英語での高得点獲得は必須です。

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